音声言語を生徒/学習者に効果的に伝えるためには、視覚に訴える教材が役に立つと考えられます。 本研究では教材とまではいきませんが、教材への応用が十分可能な基礎資料を作成するため、次の内容を三本柱とした研究を行っています。
- MRIによる調音映像資料の作成と、そのための調音研究
- 音声・映像データに基づいた会話音声資料の作成と、そのための会話音声研究
- 基礎資料の全体的デザイン
1.の「MRIによる調音映像資料の作成と、そのための調音研究」では、日本語の調音実態をMRI(磁気共鳴画像法)によって口の中を様子を図像化し、コマ撮りから舌や下顎、口蓋壁の動きを捉え、ほかの母音・子音、あるいは他言語の似た音の調音とどう違うのかを映像データより分析します。
2.「音声・映像データに基づいた会話音声資料の作成と、そのための会話音声研究」は、日本語話者の様々な場面・局面での発話においてどの様な特徴があるのか、どの様な「技」を使用しているのかを、映像も利用して調査を行います。
3.では1.調音研究および2.会話音声研究で得られた基礎資料を国語教育や日本語教育における「音声言語」の指導に役立てられるかを研究し、最終的な基礎資料の提供に向けてのデザインを行います。
下記リンクより各研究項目の紹介のページをご覧になれます。