シンポジウム当日に配布した会場アンケートの結果を報告します。57名の方より貴重なご意見をいただきました。
質問
Q1. このシンポジウムをどこで知りましたか?
1. インターネット 2. メーリングリスト・案内メール 3. 新聞 4. 雑誌
5. 学会などでのポスター 6. 知人から 7. その他
Q2. 音声言語について、これまでどのくらいご興味がありましたか?
1. ほとんどなかった 2. すこしあった 3. とてもあった 4. その他
Q3. 今回のシンポジウムの「成果報告と展望」、「ポスター発表」、「講演」について、ご感想をお聞かせください。
Q4. 私たちは、日本語教育や国語教育の現場で、実際に役立てていただけるような資料作りを目指しています。
基礎資料を見て、実際に教育に役立ちそうだと思いますか?
1. 役立たない 2. 大きく改善しなければ役立たない 3. 少し改善すれば役立つ 4. すぐにでも役立つ
改善点やご要望、またはご感想など、なんでもお聞かせください。
Q5. そのほか、今回のシンポジウムの企画・運営について、また、私たちの科研の活動などについて、ご質問やご感想をなんでもお聞かせください。
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回答と結果
Q1 このシンポジウムをどこで知りましたか?

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Q2 音声言語について、これまでどのくらいご興味がありましたか?

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Q3 今回のシンポジウムの「成果報告と展望」、「ポスター発表」、「講演」について、ご感想をお聞かせください。
- 「成果報告と展望」、「講演」については、質問の時間がなかったことが残念でした。「ポスター発表」も含め、充実していてとても勉強になりました。
- 「成果報告と展望」と「講演」に質疑応答のお時間を設けることができたら(あるいは「報告」と「講演」の対話)もっとよかったと思います。
- 今まで全然知らなかった、または、気づかなかった現象、理論、手法などが今回のシンポジウムで知りました。また、音声言語教育の大事さがよく分かりました。
- いろいろな研究の成果や過程を見させてもらって、この分野というのはまだまだ先がありそうで、調べがいがある分野だなと思いました。単純に「へえ」と思うことから、深く考えさせられるもの内容もあり、しかしどの話も興味深く思いました。
- いろいろな視野からのものがありまして、視野が広げました。良かったです。
- お一人お一人の発表の時間が短く、残念でした。文字による資料をたくさん用意していただきましたが、やはり音声によってお聞きすることは伝えたいことがよりはっきりします。
- 教育現場で教える者にとっては、とても勉強になりました。
- これまで断片的に聞かせていただいていた研究成果がまとめて聞けて意義深かった。「キャラ」の発想が特におもしろかった。
- 今後、日本語指導でいかに、活用、参考にしていくかが大切だと感じました。中国、韓国語話者に指導する際、発音のクセなど、知ること修正方法を知っておくことは必要だと思いました。MRIでの発音データは違いがはっきり分かり、とても参考になりました。
- 坂井康子先生にお声をかけていただき、初めて参加致しました。こどものことばの発達を音楽的視点で研究していますが、皆様の科学的なデータの分析に基づくお話を大変興味深く聞かせていただきました。ありがとうございました。
- 定延先生の発表を聞いて、身近にあった以下の例が説明できるなと納得しました。1、研究室で大学教授が自身の失敗談を笑いながら明かした。聞いていた周囲の院生、研究員は一様に”それは大変だった”という同情、共感の表情を浮かべたが、ただ一人学部学生が大笑いし、教授本人に怒られた(笑えるのは教授本人だけで聞き手の果たすべき役割は共感を示すこと。スライド6-8)。2、こちら(客)のリクエストに応じられないと説明する店員から受ける印象の差(スライド26りきみ、相手の汲み取り方で、こちらの気持ちが収まる、収まらないが変わってくる)。
- 成果報告と展望、とてもわかりやすく、おもしろい説明だった。
- 成果報告と展望は興味深かった。特に定延氏のご発表に興味を持った。「さー」の話や「りきみ」の話を上級学習者への会話教育に活かせるのではないかと思う。
- 大変内容が充実していて感激いたしました。各方面の先生方の貴重なお話を聞くことができました。今後の進路に活用させていただきます。
- 大変勉強になりました。音声言語から(文法、意味への)言語学的アプローチが大切であると常々思っておりました。特に方言を調査していると、標準語の文法との開きを感じることが多いのですが、あるいは標準語も音声文法をもう少し記述すれば、方言の文法との開きはあまり大きくないのかもしれません。
- 大変有意義でした。今回は日本語教育、国語教育を軸にされていましたが、言語教育全般に及ぶ一般性の高い内容ですので、もっと多方面にアピールしていただくとても嬉しいものと存じます(私自身は障害を抱える子供達の言語発達について研究しております)。
- とてもわかりやすくて大変勉強になった。
- どのような研究なのか全体のイメージがつかめました。刺激的なすばらしい講演でした。
- どれも非常に興味深かったです。ありがとうございました。
- 中々充実した密度の濃いシンポジウムだと思いました。ポスターセッションは特に興味深く拝見致しました。
- 非常に興味深く聞かせていただきました。特に定延先生や澤田先生のご講演の中で実際の音声データを提示され、音声言語研究の可能j性の高さが認識できました。これだけの音声データを映像とともに採取し、活用できることにより、実際の生の日本語を記述したポスター発表も多用な焦点で興味深かったと思います。国語教育への応用の示唆は、中学校における教室談話に興味があり、研究対象としている者としては、楽しく、またおもしろく聞かせて頂きました。
- 非常に勉強になりました。
- 非常に分かりやすく興味深い発表でした。「音声言語」に関しては全くの素人ですが、このような研究方法があるのかと驚きました。ポスター発表も丁寧に解説していただけてよかったです。
- ポスター発表の時間にゆとりがあったので、じっくりとまわることができた。また様々な方面(分野)からの発表があり、それぞれ音声言語の必要性、課題などがみえた。
- 本当にすばらしいシンポジウムで、参加させていただいて本当によかったと思いました。
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Q4 私たちは、日本語教育や国語教育の現場で、実際に役立てていただけるような資料作りを目指しています。
基礎資料を見て、実際に教育に役立ちそうだと思いますか?

改善点やご要望、またはご感想など、なんでもお聞かせください。
- MRI movies very helpful in teaching English phonetics to Basic phonetic
class.
- 今すぐ役立つのかどうかは分かりませんが、「資料」として必要であると思います。
- インターネット等で気軽に見せてもらえるデータも多く、個人ではなかなか集められないデータもあり、大変有難いです。データから何が読み取れるかに加え、それをふまえたどのような指導が可能か(これを考えるのが日本語教師の役目でしょうが)を少し示していただければ、現場の者もこの研究の価値がより理解しやすいと思います。
- 改善が必要なのかどうかわかりませんが、役立つと思います。「キャラ」だと教えられて日本人と会話すると、学習者にとって混乱のもとになると考えます。基礎資料をもとに学習することで、日本文化や学習者から見られる日本人らしさを体感できるのではないでしょうか。それが学習意欲のさらなる向上にかかわると思います。
- 基礎資料はまだ読んでいないので、具体的に役立つかどうかは言えないんですが、なんか大筋を見てしまって役立っていくような感じがいたします。
- 基礎資料は理論的なものであれば、本番の現場教育で活かせる教材や教科書になったら日本語教育に役立つと思います。
- 現在のものは「資料」でありすぎるように思う。こういう形で発信しつづけるのも必要なことだが、発信者の視点で資料を整理し、「教材(案)」として提示してみてはどうか。「りきみ」など好適でないかと思われる。
- 現場では学習者のレベルの差もあるので、すぐに役立つというわけにはいかないが、参考にすることはできると思います。
- このような基礎資料が今後充実していくことを期待します。日本語クラスでの日本語教師の発話資料もあればと思います(日本語教師自身が改善する必要があると思うからです)。
- このような資料がweb上に公開されていることを知り、幅広い分野の人に知られている、ということが興味深かったです。
- これからじっくりと現場でどう使うのか考えさせていただきたいと思います。
- これらのデータを基にしたロールプレイングを作成し、学習者レベルに合った教材にすることで、役立たせられると思います。また
- 国語教育へは音声理解の練習ができるような教材(自然談話でもロールプレイでも)が作られるとよいと思います。
- 自然な会話(なにげない会話)は上級(かなりの高レベル)での使用となりますが、場面設定(駅、図書館etc.)したうえで教材とは一線を画した「自然会話」をのせて頂ければ特に海外で副教材として活用しやすいと思います。
- 実際の日本語教育現場で発音指導するのにどのようにしたらわかるようになるのか。。。まだまだ時間がかかりますね。
- 実例を提供して、会話のテキストなどがあれば良いと思います。日本語学習者は、上昇イントネーションや下降イントネーションなどに結構興味があると思うので、「さー」とか「空気すすり」などにも興味を持つと思います。
- 自分が英語のネイティヴのしゃべるのを見て、この人のこのしゃべり方、この言い回し、このキャラかっこいい、しゃべりたいと思うことがありました。その具体例を示しうる、データベースには大きな可能性を感じました。
- すぐにでも役立つと思いますが、その資料から日本語教育者や国語教育者がどういう規則を抽出できるか、そして、それをどうやって、教育の現場やカリキュラムの中に取り込むのか、問題だと思います。また、逆に資料の包括性も問われるでしょう。
- 砂川先生ありがとうございました。奄美方言では「目撃性」と「非目撃性」を厳密に文法的に区別します。自分が見たことの報告は「ノシュリ」(飲む)、そうでないこと(自分のことあるいは事実)は「ノシュン」(飲む)。自然会話の話法とよく似ている気がしました。
すみません。まだ読んでいません。
- 確かに、「空気すすり」や「裏声」のように、発話者が無意識に使うようなものは、教本や教師の実演で教える事は難しいですね。自然会話のような映像を使った指導をする事は、学習者が文法的な面だけでなく”日本語らしい日本語”を身につけるのに役立つと思います。資料の整理は大変だと思いますが、さらなる発展がある事を期待しています。
- 例えば、”ウ”は中国語の「u」の丸く突き出すような口の形よりも舌の位置が異なることのほうがその違いが顕著であるなど。。。
- 聴覚障害児の日本語教育を研究しています。インテグレーションし、かなり音声でコミュニケーションをとれる子どもでも、学業のみならず級友との関わりの難しさを持つ場合があります。プロソディの理解が大切なのではないかと思います。また読解に難を示す場合でも、「音声文法」の理解が薄いからではないかと思います。聞こえにくい人にどのように指導していけばいいのか、何かアイデアがあれば教えていただきたいです。
- どういった場面や会話の流れでイントネーションの上がり下がりが良くわかるので、学習者に対して分かりやすいと思います(自然会話の映像)授業(中級)で使い方などを指導するのは難しいと思うので。
- 日本語学習者(上級者)にサイトを紹介してやりたいと思う。
- 日本語教育、国語教育の前に異文化理解や日本文化再発見といった目的の方にすぐに役立つかと思う。対象、日本人、日本語をある程度駆使できる学習者、ビジネス日本語学習者など。データで得られたエッセンスを取り入れ、よりリアルな会話場面を作る(ビデオ、DVD、CD-R、web上)。ダイヤログを作る(記号化できるか?)。いずれも文化的摩擦を避けるため、その意味合いについての解説が必要。また、過剰般化を避けるため、やってはいけない場面、まちがいやすい場面の提示もほしい。
- 日本語教育としては使えそう。国語教育としては使いにくい。高専での就職対策や対人関係講座で使えると感じた(手を入れる必要はあるが)。
- 日本語教育について、音声の学習にあまり時間がとれない中で、どうとりいれるかが気になった(特に初級)。学生のおかれている環境にもよると思う。国語教育について、教員側の準備や知識がある程度は必要だと感じた。これまでこの分野はあまり目が向けられていない気がするので、教員の負担の大きさはネックとなると思う。
- 日本人が日本語を考える上ではとても有用なヒントがたくさんあると思います。ただし、これらの資料を現場で使うには、加工が必要かなと思いました。発話、会話練習や聴解練習のときに、日本人の発話例の実例として使えると思います。どの段階でどこまで伝えるべきなのか考える教材になると思います。
- 場面シラバスを作成するのに有効。音声言語が文字言語よりも人の心に届きやすいのはナゼでしょう。テキストを離れた言語習得に生かせるのでは?
- 平田由香里氏の技術的な手法(予稿集p.56、[18])をアクセントの要素をも入れて中国語に適用した結果の表示を見てみたいと思います。
- 欲しい部分が簡単に見つけ出せるようなしくみがあると良いですね。学習者が自分の口の中の様子と見比べられると本当に役立つと思います。
- まだ詳しく拝見しておりません。帰りましたら参考にさせていただきます。
- 見ます!
- 申し訳ありませんが、まだ拝見しておりません。
- 役立て例があると紹介しやすいと思います。
- よりよいコミュニケーションを築くためには、どんな話し方がよいのか。またどのような話し方がタブーとされているのか等が画像を通して(自然会話)わかるのであればとても良い教材になります。ですから是非利用させて頂きたいと思います。多くの日本語学習者はドラマが好きで、それを通して日常の自然会話を習得しているのが現状です。
- 話者たちが本当の自然談話を話している分、方言なんだか標準語なんだか分からない(混在している)ところが多いと思う。日本語教育の現場で”見せる”あるいは”使う”ためには、話者の属性をやや詳しめに併記しておくとよりよいのではないかと存じます。そうすると、留学生、外国人が聞いても、違和感がないと思います。
- 説明部分の抽象化をもう少し進めれば役立つと思う。
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Q5. そのほか、今回のシンポジウムの企画・運営について、また、私たちの科研の活動などについて、ご質問やご感想をなんでもお聞かせください。
- 1人30分の講演は、丁度よい時間配分でした。
- 音声と言語、心理、文化は大変関係が強いということをすごく実感した1日になりました。これからのご発展をお祈りしております。ありがとうございました。
- 会場自体はとてもすばらしいですが、机があればもっといいと思います。
- 教育現場にいかそうという目的で行われているので、研究が現実にいかされてとても良いことだと思う。
- 研究されている方がみなさん若く、その点がとても印象的でした。あと、様々な研究をされている方々がみなさん仲良く話しているのを見て、そのような協力関係が築かれていることが特徴的じゃないかと思いました。
- 言語(音声言語)にある文化、社会環境、個性が自然会話に与える影響、MRI装置導入等今後が楽しみです。日本語教育の場で役に立つことを期待している。
- 国語教育で「音声言語」をどう扱うか考えてきたが、『「フォーマルな」話し方を教えてほしい』というニーズがあるのが国語教育の第一であると感じる。したがって、自然言語としての日本語音声をどう教材化するのかと問われると「難しいのでは」というのが感想(今すぐにというなら)。日常のおしゃべりとフォーマルな場での音声表現がどう違うかという導入教材として利用できそう。
- 国内だけでなく、英語圏、中国語圏の研究もきけてよかったです。
- 午前の部、各立場からの現状、課題点が報告されたのが多角的で非常によかったです。特に吉田先生のお話ははじめ国語なので直接関係はないのかなと思いましたが、共感できるところが多々あり(スライド10、21、23、24)、自分が初めて音声学を勉強したときの気づき、わくわくした気持ちを思い出しました。今後の自分の仕事にも活かせそうです。
- 語尾上げ=若い女の子(ギャル)という”キャラ”はどのようにどの位のスピードで日本人の間に浸透していくのでしょうか。もちろマスコミの影響が考えられると思うのですが。
- 今回のシンポはいい企画だと思う。今後、自然談話の文字化資料を公開される予定はあるのでしょうか。
- 次回予定されている「人物像に応じた音声文法」についても、ぜひお聞きしたいです。
- 自然会話の研究はこれからの言語教育に重要な役割を果たすのではないかと思っています。そして、科学的な研究及び分析により、言語に関する疑問点などはきっと解けやすくなりそうです。大変いい体験になりました。ありがとうございました。
- 実際にデータを使った教材や授業風景など見てみたいと思いました。とても有意義な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
- 進展について神大サイトでの更新だけでなく、告知あるいは更新状況について大規模に告知されてもよいのではと思いました。正直、基礎資料の存在自体、すみませんが、本日初めてチェックできたところです(こちらの情報収集力が弱いのもあるのですが(m_
_m))。
- 素晴らしいシンポジウムでした。参加させて頂き本当にありがとうございました。最近学生が、こちらの質問に対して、「でも」をいつも最初に使います。それらが、日本人にはどのような印象を与えるか(あまりよくない)について、理解していないことがわかったのですが、話し方、人物像等の知識を教えることの重要性をあらためて強く感じました。現場に生かしていこうと思っております。
- 全体的にきめ細かく対応していただき、感謝しております。音声言語に興味を持つという変化がおきました。
- たいへん活発な研究プロジェクトで、今後ますますのご発展をお祈りします。
- 大変勉強になりました。ありがとうございました。
- 大変有意義な活動だと思います。幼児あるいは日本語学習者のデータが増えると第二言語習得等にもっと貢献できるのではないでしょうか。
- 中国語との比較について今後とも宜しくお願い致します。参考としてロマン諸語も加入され、その比較を技術的手法にて表示されたらと思います。
- とても勉強になりました。
- とてもよかったと思われます。いい勉強になりました。
- 内容が充実している一方で、質疑応答の時間が与えられていなかったため、もう少し詳しく説明していただきたいと思う部分について、すぐ聞くことができず、この点が少し残念でした。
- 発達(子供も障害者も)的課題へも関心を持っていただけると、よりあたたかい研究企画になるかと存じます。音声学や実験研究についてのセミナーなどあるとよいと思います。
- ポスター発表も本当に興味深いものが多く、もう少し時間を取っていただけたらよかったと思いました。
- 吉田隆先生のお話の中にもありましたことですが、健常者の音声言語データを広く提供して頂きたい。また、データの利用方法を提示していただきたいと思います。言語病理学、言語障害学などに関わっている者たちにも大いに役立つと思います。教育だけでなく、コミュニケーション障害のtherapyにも役立つ内容でした。ありがとうございました。
- 私自身、音声や自然談話に興味があり、公開されているデータは大いに参考にさせて頂いています。また、日本語教育、国語教育に活かすことを念頭においており、非常な関心があります。
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