母語話者の非流暢性に関する通言語的・学際的研究と、言語教育・AI音声合成への応用
この研究は、会話に現れる発話の非流暢性に関して我々がこれまで進めてきた研究プロジェクトをさらに発展させるものである。その前身プロジェクトは、日本語に特化した限定的なものであった。その中で我々がつかんだのは、日本語母語話者の非流暢な発話には、実は整然とした規則性があるということである。また、非流暢性がしばしばよい結果を生むことも判明した。
これらの知見をもとに我々は、母語話者の非流暢な発話の多くは、発話のトラブル、失敗というよりむしろ、儀礼的に戸惑ってみせる行動としてとらえられるのではないかという着想を得た。
ここから、どのような言語の非流暢性が、どの程度、どのような点で「儀礼的な戸惑い」なのか? それはなぜか?という新たな問いが浮かぶ。本研究は、これらの問いへの解答を通して、母語話者の非流暢性の謎、さらには発話やコミュニケーションの謎を解明しようとするものである。
(所属は2026年4月時点のもの 敬称略、五十音順)
研究代表者:
定延 利之(京都大学)
研究分担者:
遠藤 智子(東京大学)
林 良子(神戸大学)
舩橋 瑞貴(早稲田大学)
丸山 岳彦(専修大学)
モクタリ 明子(富山県立大学)
基盤研究(S)
2026年度-2030年度を予定
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