幼児がなにげなくつぶやいて歌う「つくりうた」は、でたらめ歌と呼ばれることがあります。童謡や唱歌のように歌い継がれてきたものではなく、幼児が即興で作った「うた」です。また、音声的な特徴に注目してみると、「つくりうた」は私たちが一般に言う「歌」のように、一定の音程がある(定常音)だけではなく、通常の発話の音の高さを微妙に変えて節をつけている、非定常音を含む「うた」です。そういった意味では、「つくりうた」は単にでたらめな「うた」なのではなく、限りなく「話しことば」に近い「うた」であるともいえるでしょう。それではいったい「ことば」と「うた」は何がちがうのでしょうか?幼児の「つくりうた」を聞きながら、「うた」と「ことば」の関係や、歌うことの不思議、あるいは幼児が どうやって作曲・作詞の発想をしているのか一緒に考えてみませんか。