基本情報
[研究課題名]
状況に基づく日本語話しことばの研究と,日本語教育のための基礎資料の作成
[研究の概要]
本研究は,書きことば研究に比べて立ち遅れの目立つ,日本語の話しことば(韻律を含む)の研究を進めるものである。
本研究は,話しことば教育の基礎となる資料(調音資料・会話資料)を作成・公開してきたこれまでの2つの事業経験
(基盤研究(A)「日本語・英語・中国語の対照に基づく,日本語の音声言語の教育に役立つ基礎資料の作成」(平成16-18年度),
基盤研究(A)「人物像に応じた音声文法」(平成19-22年度))を活かし,それを踏襲しながらも,本研究では『状況』という概念を新しく導入する。HPはこちら
『人物像』を重視した前事業において,日本語の主な話し手像(発話キャラクタ)を抽出したように,本研究では日本語話しことばに見られる主な『状況』を抽出し,『状況』に基づく話しことば研究を行い,それぞれの『状況』ごとに「どのような『立場』の者が,どのような『立場』の者に対して,どのような発話の権利を持つのか」を明らかにし,それを活かした資料を作成する。
作業の過程で,話しことば研究の各ステップ(データ収集・データ分析・成果発表)についても方法論的な検討をおこなう。
[研究組織(所属・職位は2013年4月時点のもの)]
研究代表者:
定延利之(神戸大学・国際文化学研究科・教授)
研究分担者(敬称略):
ニック・キャンベル (Nick Campbell)
(奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科・教授,ダブリン大学・トリニティカレッジ・教授)
森庸子(同志社大学・研究開発支援機構・嘱託研究員)
連携研究者(敬称略,五十音順):
犬飼隆(愛知県立大学・日本文化学部・教授)
ドナ・エリクソン (Donna Erickson)(昭和音楽大学・音楽学部・非常勤講師,上智大学・外国語学部・非常勤講師)
金田純平(国立民族学博物館・文化資源研究センター・機関研究員)
坂井康子(甲南女子大学・総合人間学部・教授)
匂坂芳典(早稲田大学・国際情報通信研究科・教授)
朱春躍(神戸大学・国際コミュニケーションセンター・教授)
砂川有里子(筑波大学・人文社会系・教授)
友定賢治(県立広島大学・保健福祉学部・教授)
林良子(神戸大学・国際文化学研究科・准教授)
森山卓郎(早稲田大学・文学学術院・教授)
大和知史(神戸大学・国際コミュニケーションセンター・准教授)
杉藤美代子(大阪樟蔭女子大学・学芸学部・名誉教授,音声言語研究所・所長)(2012年2月1日時点)
研究協力者:
しばらくお待ちください
[研究種目]
基盤研究 (A)
[研究期間]
平成23-26年度を予定
[課題番号]
23242023