基本情報


研究課題名

対話合成実験に基づく、話の面白さが生きる「間」の研究

研究の概要

「話の面白さ」と言えば、伝統的には漫才やジョークのようなあらかじめ作られた話の面白さが分析されていたが、話の面白さは内容だけでは決まらず、コミュニケーションの中で決まる。
本研究はこの認識に基づき、「日本語の対面式コミュニケーションの中で、話の面白さが生まれるメカニズム」を、特に「間」の観点から解明するものである。
より具体的には、話し手・聞き手として「一般成人の日本語母語話者」に「プロのお笑い芸人」「児童」「日本語学習者」を加えた計4タイプを設け、タイプごとに「どのような面白さが、どのように生み出される(または生み出され損ねる)か」を特に「間」の観点から解明する。
児童と日本語学習者については縦断調査もおこない、「「間」がどう変わっていくか」を調べる。
本研究の主な調査方法は、合成対話を刺激とする知覚実験を用いるというものである。現在の音声情報処理技術では、複数人の音声の重なりは分離できないが、「対面式録音ブース」を用いれば、タイミングだけが異なる「対話群」ができる。これを刺激とする知覚実験を通して、コミュニケーションの中で面白さが活きる/削がれるメカニズムを明らかにする。

基本データの紹介

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研究組織(所属は2017年4月時点のもの)

研究代表者:
 定延利之(京都大学)

研究分担者:
 林良子(神戸大学)

研究協力者(一部)(敬称略,アルファベット順):
 秋田喜美(名古屋大学)
 青砥弘幸(佛教大学)
 新井潤(国際交流基金・ケラニア大学)
 Andrej Bekeš(リュブリャナ大学)
 Nick Campbell(ダブリン大学)
 Tiziana CARPI(ミラノ大学)
 大工原勇人(中国人民大学)
 Viktoria ESCHBACH-SZABO(チュービンゲン大学)
 Vaage GORAN(神戸女学院大学)
 萩原順子(オクスフォード大学)
 ハン・ミンジ(京都大学)
 波多野博顕((株)国際電気通信基礎技術研究所)
 HIDASI Judit(ブダペスト商科大学)
 Anthony HIGGINS(フリーランス)
 平田祐介(神戸大学)
 井出祥子(日本女子大学)
 犬飼隆(愛知教育大学)
 庵功雄(一橋大学)
 岩本和子(神戸大学)
 Dilshani JAYATHILAKE(ケラニヤ大学)
 徐一平(北京日本学研究中心)
 鎌田修(南山大学)
 金田純平((株)国際電気通信基礎技術研究所)
 加藤重広(北海道大学)
 小林ミナ(早稲田大学)
 小玉安恵(カリフォルニア州立大学)
 児倉徳和(東京外国語大学)
 国村千代(レンヌ第一大学)
 李長波(同志社大学)
 羅米良(大連外国語大学)
 羅希(神戸大学院生)
 松田真希子(金沢大学)
 モクタリ明子(フリーランス)
 孟蘭(フリーランス)
 森庸子(同志社大学)
 Ghislain MOUTON(琉球大学)
 鍋島弘治朗(関西大学)
 中川千恵子(早稲田大学)
 中川正之(立命館大学)
 中山俊秀(東京外国語大学)
 仁科陽江(広島大学)
 奥村朋恵(ノボシビルスク国立大学)
 乙武香里(日本大学他)
 朴英珠(関西大学)
 Irina POURIK(ノボシビルスク市立「シベリア・北海道」文化センター)
 Dilrukshi RATHNAYAKE(ケラニヤ大学)
 柳圭相(関西学院大学)
 三枝令子(一橋大学)
 匂坂芳典(早稲田大学)
 坂井康子(甲南女子大学)
 櫻井直子(ルーヴァン・カトリック大学)
 瀬沼文彰(西武文理大学)
 嶋田和子(アクラス日本語教育研究所)
 沈力(同志社大学)
 嶋津百代(関西大学)
 昇地崇明(ボルドーモンテーニュ大学)
 朱春躍(神戸大学)
 宿利由希子(東洋国際文化アカデミー)
 SIMODI Júlia(カーロリ・ガーシュパール・カルビン派大学)
 揣迪之(北京日本学研究中心)
 砂川有里子(筑波大学)
 Antony SUSAIRAJ(南山大学)
 田畑安希子(京都大学)
 高山善行(福井大学)
 竹内美津代(京都大学)
 滝浦真人(放送大学)
 楯岡求美(東京大学)
 程莉(武漢大学)
 Ayşe Nur TEKMEN(アンカラ大学)
 友定賢治(県立広島大学)
 堤良一(岡山大学)
 山口治彦(神戸市外国語大学)
 山川礼(アーラムカレッジ)
 山元淑乃(琉球大学)
 山森良枝(同志社大学)

研究種目

基盤研究(B)特設分野研究

研究期間

平成29-32年度を予定

課題番号

17KT0059

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