基礎資料 発声と声帯振動―ファイバースコープを用いた観察―

この教材の使い方

構成

この教材は、ファイバースコープを使って収録した声帯の動態を、動画により観察するものです。

主要なコンテンツは次の3部から構成されています。

発声の観察

ここでは、ファイバースコープの説明の動画のほかに、実際に鼻孔から挿入して行くところの映像を実ながら、鼻腔・口腔・咽頭・喉頭の各部位についての解説を聞くことができます。
また、観察1・観察2で見ることになる、実際の発声時の声帯の動きについて概要について理解します。

観察1: 正常な発声

観察1では、通常の言語音声・歌声が発せられるときの声帯および声帯周辺の様子について観察します。有声音と無声音の違い、通常の話声とささやき声・歌声の違いの違い、音の高低や強弱による違いなどについて理解を深めます。

観察2: 逸脱した発声

観察2では、「声の衛生」に逆らう、声帯に負担をかける発声について、そのときの声帯の様子を観察します。悲鳴やうなり声、あるいは、日本の民謡・演歌などに見られる「こぶし」を利かせた声、息継ぎをせずに発声を続けた場合など、日常にあふれている、しかし「正常」ではない発声を集めています。

(次のページ「動画の再生」へ進む)

<< 前 : 観察の方法 | 次: 動画の再生 >>